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カヌー旅行



先週末の金曜から日曜日かけて、私と夫はカヌー旅行に出かけた。
半年振りにLucasお留守番旅行である。夫は「たまには育児休暇旅行も必要だ」と言うが
私は「この間の1月(グランカナリア旅行)に行ったばかりでは」とも思う。
ここが西欧人の割り切りのよさなのだろうか?私たちが不在の間にLucasを看てくれる義母・義妹も大賛成であった。

 今回は、隣人でもあり夫の長い友人でもあるフレミン夫妻を誘うことにした。
夫は何ヶ月も前から「夏にはカヌーに行こう!」と楽しみにしており
私たちは少しづつ計画を立て始めた。そして最終的に、フレミン夫妻を誘うことになったのである。

 本当ならば、ずっと前から楽しみにしていた、そして発起人である夫が
最もウキウキしているはずなのだが、前日の様子を見ると、フレミンが最もウキウキしていた。その様子は、まるで遠足の前日の小学生の様であった。

 「とにかく10分でもいいから家に来て」と、彼は準備した物品を私たちに見せたいらしく、家族全員で訪問した。彼の「物品披露」はとめどなく続き、
私たちはLucasが疲れてきたからということを理由に(実際疲れていたのだが)
退散することにした。

 今回のカヌー場所は、コペンハーゲンから約60km離れた場所にある、
Brobyという町であった。そこに流れるSusåいう川を3日かけて約30km下る。
カヌーはMAX3人乗りであり、3人の場合は、前方、後方、そして中央に一人ずつ乗り、前方と後方の人が漕ぐ形である。

 以前、Lucasも一緒に数時間のカヌーを楽しんだ事があるが、
Lucasはカヌーから身を乗り出して水面を触りたがり、私はLucasが川に落ちないよう抑え役に周り、後方に座っている夫が梶をとった。
しかし、今回の様な長距離の旅となると、自称「見た目はぜい肉たっぷりに見えるけど、本当はほとんどが筋肉なんだ」と言い張る夫でも、一人で梶を取るのはきつい。

 約30kmの川下りならば、一日3時間×3日で充分な時間なのであるが、途中休憩やら、到着後のキャンピングの準備(この旅行はすべてキャンプであり、テントを張り、火を起こし、御飯を作る)などを含めると、しなければならないことが多い。

 コペンハーゲンから60km離れると、それはそれはのどかな場所に着く。
私たちが行ったBrobyに限らず、町から少し離れれば至る所で、牛やら、馬、羊などさまざまな放牧場に遭遇することができる。

 私たちが下ったSusåも、のどかな場所であった。特に初日はカヌーを始めた時間が16時過ぎと遅かったせいもあり(乗るべき高速道路を間違え、1時間ちょっとで到着できるはずのところ、3時間以上かかった)
私たちの他には誰もおらず、夫と私、そしてフレミンとその妻キーの2台のカヌーだけが、のんびりと小川とも呼べる小さな川のせせらぎに乗っていた。

 その川は、全てが一様な景色ではなく、時には両脇に蓮の花が浮かんでいたり、
時には木々が川を覆うようにトンネルを作っていたり、
時には川岸ぎりぎりまで牧場になっており、牛や馬などが「こんにちは」(ここはデンマークなので「こんにちは」ではないと思うが・・・)と言うように顔を向けていてくれたりで、その都度私たちを楽しませてくれた。

 初日の夜は、私と夫の希望で公共のキャンプ場でない場所にテントを張ることにした。
私も夫もオーストラリアで、ブッシュキャンプ(キャンプ場でなく、トイレも水道も何もない場所でのキャンプ)の楽しさを味わっているからである。

 そこは湖のほとりであり、石と木々と少しばかりの白鳥以外、本当に何もない場所であった。トイレがないことは、オーストラリア旅行で慣れている。
水が貴重な存在であるということも、オーストラリアで学んだ。今回、ここに滞在すると決めた時、私たちはそれほど充分な水を確保していなかった。

 そんな中で、いかに今何が一番必要であるかという優先順位を考えてから行動すること、そして自分だけではなく一緒にいる人々のことを考えて手元にある物を使用するかということを考えることが、ブッシュキャンプの楽しいところでもあると思う。

 そしてこういった場になると、必然的に役割分担ができるのも面白いところである。
テントを張る役、火を起こすための木々を集める役、火を起こす役、食事を作る役などなどである。
その夜、私たちはグリーンカレーを作り、ビールを飲み、翌朝のコーヒーの分の水を残して、床に就いた。本当は喉が渇いていたが、そこで水を飲んでしまうと翌朝のみんなのコーヒーの分の水が足りなくなるので我慢した。
歯磨きをした後の口をすすぐ水もなかったので、歯磨きも我慢した。

 翌朝目覚めると、私と夫が眠っているテントに、外側から何かが触れている音がする。夫も目覚め、私と夫はしばらく見つめあった。二人とも「今の音はなんだ?」という顔で。
私は始め、フレミン夫妻が起きていたずらしているのかと思った。
テントの入り口を開けてみると、フレミン夫妻も起きている様子(会話の声がした)はあったが、しかしその声は明らかに向かいに張ってある彼らのテント内から聞こえてくるものである。彼らは外に出ていない。

 それでは今の音はなんだ?と再び私と夫は見つめあい、そしてじっと目を凝らすと、なんとフレミン夫妻のテントの背後に、一頭の牛がいた。牛は、フレミン夫妻のテントの匂いを嗅いでいたのである。私たちはびっくり仰天し、すかさずフレミン夫妻に声をかけた。牛がいるとは言わずに、「ちょっと出てきて!」と声をかけた。

 そしてフレミン夫妻はテントの入り口のジッパーを開けた。その時牛はテントの側面にいたため、入り口のジッパーを開けて外を覗いたくらいでは、彼らの視界に私たちが見ている牛は目に入るはずがない。
しかし、フレミンは私たちのテントの方を向き(私たちは向かい合わせでテントを張っていた為)、「オオ−!」と言いながら、カメラのシャッターを切り出した。

 私も夫もあの牛を見ずに何に驚いてるのかと思い、テントから出て、フレミンがカメラを向けている、私たちのテントの背後を見た。
そこにはなんと、一頭どころではなく、数十頭もの牛がたたずんでいたのである。
すべての牛は、私たちのテントから至近距離におり、そのうちの何頭かが、私たちのテントを舐めていた。

 私が最も驚いたのはあれだけの数の牛が、テントを外せば目の前ともいえ様距離に佇んでいたのに、実際目で見るまで「牛がいる」ということに気付かなかったこと、とても静かな存在であるということである。
もし同じ数の人間であったら、騒々しくてたまらないであろうと言える数であった。

 これが今回の旅行の最も大きなサプライズであった。その後は順調にカヌーを楽しみ、無事到着地点までたどり着いた。到着地点から出発地点まではタクシーで戻らなければならないというのが(出発地点に車を置き去りにしてきたため)、少し夢の覚める話であるが、楽しい週末旅行ができたことは間違いない。

 追記:初めて画像を投稿してみましたが、縮小の方法がわからず
    とてつもなく大きな画像となってしまったことをご了承ください。
    どなたか方法がわかる方、教えてください!
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