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デンマーク王室のお話

 昨日、ヨーキム王子とアレクサンドラ王女の離婚が報道された。現在、デンマークでは、この話題でもちきりである。ニュースや新聞、週間誌の第一面はまず、この話題である。

 デンマークはどうやら世界最古の王室らしい(知らなかった。)デンマークの王室はオープンであり、多くの国民から支持を受けている。ほとんどのデンマーク人は「王室一家、大好き!」である。王室一家の各人が個性豊かであり、それが人々を惹きつける魅力なのか、現在デンマーク滞在歴1年ちょっとの私も、いつしか「王室一家、大好き!」になっていた。

 そこでまず、王室一家の人々について少し触れてみようと思う。女王はマルグレーテ二世(彼女には男兄弟が無く、1953年に女性の王位継承権が認められ1975年に女王の座に就いたらしい)。彼女は多才に溢れ、国立劇場の舞台装置やテレビドラマの衣装を手がけた他、翻訳や、挿絵などあらゆる方面で活躍している。性格もとてもきさくであり、時には街に買い物などにも行ったりするようだ。一方で、かなりのヘビースモーカーらしい。女王が公の場で、国民に手を振っているとき、片手にはタバコを持っていたという話を、何度か聞いたことがある。日本で言ったら、美智子様が公の場でくわえタバコでいるようなものである。デンマークは喫煙者率が高いが、まず女王が禁煙しない限り、喫煙者は減らないであろうと言われている。ちなみに、デンマークでメジャーなタバコの銘柄というと「QUEEN」「KING」「PRINCE」である。これらは日本で言ったら「皇后妃」「天皇陛下」「皇太子」という名のタバコが売られているのと同様である。女王マルグレーテ二世が「QUEEN」のタバコを吸っているかどうかは不明である。いずれにせよ、彼女の国民的人気は非常に高い。

 そして、女王の夫であるヘンリック。彼はフランス人であり、デンマークに婿に嫁いだのである。女王の存在が大きすぎて、私は彼のことをよく知らない。

 この二人の間には二人の息子がいる。長男フレデリック王子。彼は今年5月に、オーストラリア人であるメアリー・ドナルドソンさんと結婚した。メアリーさんはオーストラリアで一般市民として過ごしていたが、フレデリック王子が2000年のシドニーオリンピックで、オーストラリアに訪れた際に出会い、晴れて王子妃の座に選ばれたのである。

 私と夫もオーストラリアで出会った。そして私はデンマークに嫁いだ。そのせいか、私はメアリーさんに特別な親近感が湧いていた。結婚式当日の一週間程前から、毎日各地でイベントが行なわれ、その中継を私はテレビで見ていた。一週間で、日ごとにメアリーさんの顔が疲労でやつれていく様が著明に表れていた。たった一週間で、10歳は老けてしまったように見えた。当然である。一世一代の結婚式を控えており、それだけでも緊張するのに、毎日パーティーで公の場に顔を出さなければならず、2002年からはデンマークに滞在し、デンマーク語の特別レッスンも受けていたようだが、祝辞などの理解しがたいデンマーク語を聞くたびに笑顔で返し、その後、夫となるフレデリックから詳細を通訳してもらう。私にはその気持ちが痛いほどよくわかるのだ。私よりかはメアリーさんの方が、デンマーク語を習得していることと思うが、それでも異国の地で自分以外の誰もが(一番身近な存在である夫さえもが)自分の母国語とは全く異なる言葉を話し、その場で笑顔を取り繕わなければいけないということが、どれだけの疲労感をもたらすか・・・。従って私はメアリーさんには、個人的理由で親近感が強いのである。

 それだけではなくとも、次期国王となる王子の結婚式となっては、それはそれは一世一代のビッグなイベントであるから、私たちも何かしらの形で参加しなければ!と当日はコペンハーゲンの街の中心地まで、彼らを一目見るために出向くことにした。しかもそのことを理由に、夫は午後からは仕事をOFFにしてもらったのである。その日は午後4時から教会で結婚式を終えた彼らが、街内をパレードで通るということで、夫が仕事を終えた12時から私たちは街の中心地を歩いていたのだが、どこもかしこも人、人、人!!であった。こんなにデンマークに人がいたなんて初めて知ったというくらいの人だかりで、それぞれパレードのためにあけてある道の脇に、席を陣取っていた。街内のところどころの広場には、大画面のモニターが設置されており、教会内で行なわれている結婚式の中継が流れていた。

 私たちもその人ごみにまぎれ、大画面のモニターで中継されている、結婚式の様子を見ることにした。式が始まり、メアリーさんが実父とバージンロードを歩いている中、その先端で待ち受けるフレデリック王子の目には、みるみる涙が浮かんできた。その様子がアップで映されたとき、広場にいた誰もが歓声をあげ、事前に市内で配布されていた紙製のデンマークとオーストラリアの国旗を掲げ、一同感動していた。もちろんいつのまにか王室一家のファンになっていた私ももらい泣きした。ホームレスの人たちも、旗を掲げながら歓声をあげていた。

 そしてパレードが始まり、私たちはもっと見える位置に移動しようと、いい場所を探すことにしたのだが、どこもかしこも既に多くの人が陣取っており、仕方なく夫が私を肩車し、私が持参したビデオカメラでその様子を撮り、夫は撮ったビデオを見るということになった。重い私を肩車しなければならない夫は、顔を上にあげるどころではなく、常に下を向き、プルプルとしながら私を支えていた。私は夫に見せるためにも、しっかりいいショットを撮らなければ、という思いはあったのだが、カメラ越しではなく生の王子と王子妃を見たい!という欲求もあり、結局カメラにとらえられた彼らの姿はほんの2秒程であった。その後、夫からしごく文句を言われたことは言うまでもない。

 その次期国王となるフレデリックも各方面で活躍しており、海軍のトップクラスに所属し厳しい訓練を受けていたり、ハーバード大学に留学し、NYの国連で実習生として働いたり、そうかと思えば突然ディスコなどにも出没するらしい(夫談)。そして民間のアパートの一角を借りているという話も聞いた。(もちろんそこに住んでいるわけではないが)

 そして話題の次男坊である。彼の名はヨーキム王子。彼は1995年にアレクサンドラ(通称アレックス)と結婚した。アレックスは香港人の父とドイツ人の母の間に生まれ、香港で生活していた。デンマーク王室内に入った、初めての東洋人である。彼らは香港のパーティーで知り合い、結婚に至ったらしい。彼女は以前、投資系会社の副部長をしていたバリバリのキャリアウーマンであり、デンマーク王室に入った後も、驚くべき速さでデンマーク語を習得し、積極的に公務をこなしていたらしい。

 アレックスに対しても、私は同じアジア人として親近感を抱いていた。彼らには2人の子供もいて、いつもテレビで彼らを見るときは、仲むずましい家庭を想像していたのだが、離婚とは、かなりショックである。王室内で離婚なんて!夫もかなりショックを受けており、昨日はテレビに釘付けであった。しかし、アレックスがデンマークを離れることはなく、別居という形は取るものの、女王が住んでいるクイーンズパレス(コペンハーゲン市内)の一角に居を定めるとか(以前はコペンハーゲンから離れたお城に家族で住んでいた)。

 離婚の原因は未だ不明であるが、夫が一部報道されたニュースを見たところによると、あるディスコでヨーキム王子が17歳の女の子とキスをしただとか。その他、ヨーキム王子はバイ・セクシャルだったなどいろいろな噂が飛び交っている今日である。いずれにしても、ヨーキム王子側の問題しか噂には聞いていない。私は彼らの友人でも何でもないので本当の所はわからないが、私もヨーキム王子に問題があったとしか思えない。彼はそんなキャラクターである。

 このように開放的、かつインターナショナルで、多くの国民から支持を受けていたデンマーク王室であるが、1800年代以来の離婚騒動が浮上し、今後王室はどう変化していくのであろうか?
| デンマークライフ | 07:45 | comments(6) | trackbacks(1) | - | - |

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Comment
rurikaさん始めまして。
デンマーク王室の話すごく面白かったです。王室の話とかってなんか大好きです。

ところで最近「The prince & Me」という映画を観たのですが,これはアメリカの大学に来たデンマーク王子とそのクラスメートの女の子が結ばれるもので、実話と似てなくもないなぁって思いました。

北欧は行ってみたくってしょうがない国なのですが、まだ行く機会がありません。

これからもちょくちょく覗かせて頂きます。
また気が向いたら、王室ネタお願いしま〜す。
2004/10/13 3:29 PM, from タンタン
タンタンさん、初めまして。読んでくださって、ありがとうございます!私なんか、もしデンマークに住んでいなかったら、デンマーク王室の話題なんか、全く興味を持たなかったであろうし、気にもとめていなかったと思うのですが、行ってみたことのない国の王室の話題に興味を持つ事ができるタンタンさんはすごいなーって思いました。

 そうそう最新ネタとして、5月に結婚したフレデリック王子の奥さんメアリー妃が御懐妊されました。方や幸せいっぱいでありながら、方や(次男坊)は離婚騒動。兄弟でありながら全く異なる人生背景ですね・・。
2004/10/14 7:34 PM, from RURIKA
ルリカさん、初めまして。突然ですが今月の11日にマルグレーテ女王が国賓として日本に来日しました。そのニュースを見てちょっと興味があって見ていたらここを見つけました。
私はもともと王室とかお城などに興味があって・・・
2004/11/24 2:47 PM, from 萌
萌さん、はじめまして。夫が見た一部のニュースによると、女王が来日する前日までとても寒かったのに、来日した途端に20℃を超える暖かさだったとか。こちらでは女王マジックだなどと言われてたようです。
2004/11/24 9:22 PM, from RURIKA
面白いレポートで楽しくよませていただきました。香港から嫁いだ初のアジア系妃殿下が離婚したときいてびっくりです。さて、重箱のスミをつつくようで申し訳ないのですが、用語だけ数箇所。
「皇后妃」このような単語はありません。皇后とは「天皇あるいは皇帝の妻」だけを指し、「妃」はそれ以外の親王に嫁いだ女性を指します。本文の場合、単に「皇后」だけでよいのでは。また、男性が「婿」に「嫁ぐ」などありえません。「嫁ぐ」は女性にだけ使う用語ですので、「婿に入る」です。「王子妃」は、まちがいではないとは思いますが、この王子が「皇太子」であることを考えれば、「皇太子妃」と記載するのがよろしいのでは。「仲むずましい」ではなく「仲むつまじい」です。ではでは、これからも時々レポートしてください。
2005/01/06 9:48 PM, from 新聞部
新聞部さん、ご指摘ありがとうございます。もし他の記事もお読みになっていたら、既にお気づきになっていることと思いますが、他の記事でも多々誤字が見受けられると思います。というのも、私は、こうして書いていて「あれ?こんな言葉あったかな?」とか「これってこの漢字を使うんだっけ?」といったよううな疑問に多々ぶつかるのですが、そこできちんと追究すればいいものを、なかなか手が回らず(自分に甘い)、読んで下さってくれている方にはきっと意味が通じるだろう・・・というヒジョーにヒジョーに甘い考えでこの日記を更新してしまっているのです。しかし公にしているからには、きちんとした言葉を探さねばなりませんよね。これからは、もう少し自分に厳しく、きちんと調べる努力をしようと思います。
2005/01/08 7:02 AM, from RURIKA









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デンマーク王室の結婚と離婚、女王の訪日について
この画像、デンマーク外務省が自国のPRのために英語で設けているサイトのトップページに置いてあるんだけど、誰だか分かりますか?デンマークの皇太子と皇太子妃です。皇室じゃなくて王室なので王子と王妃か。2004年の5月に結婚されたばかりです。 それにしても
2004/11/10 4:21 AM, from Blog by Kazu

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