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私がデンマーク語を必要だと感じるとき

 デンマークに来たばかりの当初、私はそれほどデンマーク語の必要性を感じなかった。多くのデンマーク人は英語を流暢に話すことができるため、日常生活で困ることはなかった。そうは言っても、店内に表示されている商品のほとんどは、デンマーク語で記載されており、初めの頃はリンスを一つ買うにも、どれがリンスなのかわからなかった。しかし、わからないことがあれば、店員さんに英語で尋ねれば、英語で説明してくれるし、毎日生活しているうちに、日常生活用品や食品などの単語はある程度わかるようになり、デンマーク語を話せるようにならなければならない、聞き取れるようにならなければならない、といった必要性を感じることはほとんどなかった。

 ましてや、私は英語もままならない。そんな状況で、新たな言語なんて無理だ!と思っていた。実際私は、他国語に関しての興味は一切なかったのである。大学時代、英語は必須科目であったが、その他にもう一つ他国語を選択しなければならなかった。私はドイツ語を選択した。選択しざるを得なかったと言った方が正しいと思う。私たちは、フランス語、中国語、ドイツ語の中から選択しなければならなかった。その中で、私はしいて言えば、中国語に興味があったのだが、中国語を希望する者が多く、見事に抽選から漏れたのである。そんな状況でドイツ語の授業を受けることになったため、私のドイツ語は全く伸びず、試験の点数も悪く、必ず追試験に参加していた。

 そういった過去があるからか、私には言語習得能力がないという先入観からか、デンマーク語を習得する気には、全くなれなかった。そして、私がデンマークにやってきた時は、すでにLucasは私のお腹の中。私の関心は初めての出産、初めての育児にしか向かず、デンマーク語習得どころの話ではなかった。周りからは「もうデンマーク語の勉強は始めているか?」とか「早くデンマーク語を覚えろ」と何度となく言われたが、それは私にとって逆効果でしかない。その度に私は「うるさいな。今私には、それより大事な課題(出産、育児)が待ってるんだよ。それだけでも大変なのに、ましてや何もかも新しい環境に移り、それに慣れるのが精一杯で、デンマーク語勉強にまでなんて手が回らない。自分がやりたくなったらやるんだからほっといてよ。」と心の中で思っていた。そう、私はそれほど器用な人間ではないのである。一つのことで頭がいっぱいだと、他のことにはまるで気が回らない。そして何事もせっぱつまらないと、行動に移せないのである。

 夫だけが私の良き理解者であり、夫は一度も私にデンマーク語を強いることはなく、「RURIKAが始めたくなった時に、始めればいいよ。自分でやりたいと思った時が、一番伸びる時だし、そうじゃないのに始めたって身に付かないよ。」といつも言ってくれていた。

 しかし、そんな私にもデンマークが話せるようになりたい!と思える時がやってきたのである。それは、Lucasが成長し、周りの物や、動物、人々などたくさんのことに興味を向け始めた時であった。Lucasはかなり積極的であり、例えばバスなどに乗り、近くに他の乗客がいれば、必ず声を掛ける。それもかなり強気な口調で「あっ!あっ!」と呼び、その人が振り向くまで止めない。隣の座席の人が次々と入れ替われば、その度にLucasは声を掛け、その人に触ろうとする。どんなに強面のお兄さんが座ろうとも、Lucasは構わない。同じように強気の口調で呼びかけ、触ろうとするのである。Lucasは怖い物知らずだ。その強面のお兄さんも、Lucasに声を掛けられれば、少し恥ずかしそうにしながらも、笑みを浮かべなければならないのである。私は毎回必死でLucasを取り押さえ、心の中で「Lucas、お願いだからもう声を掛けないで」と叫んでいることもしばしばある。

 多くの人は、Lucasのお相手をしてくれる。特に高齢の方は幼い子供が好きな方が多いようで、色々と、Lucasに話し掛けたりしてくれるのだ。先ほど、デンマーク人のほとんどは英語を流暢に話すと書いたが、高齢の方に限って言えば、別である。長いこと英語を使用していないので、英語を忘れてしまっている人が多い。Lucasが高齢の方に声を掛け、その人はLucasに言葉を返してくれる。そしてもちろん、私にも話し掛けてくれるのだが、私はデンマーク語がわからない、その人は英語がわからないので、会話が成り立たないのである。こういった場面は、毎日の生活の中でわりと頻繁に起こる。こんな時、私はデンマーク語の必要性を感じる。

 また、LucasはLucasよりも少し年上の子供にも大変興味があり、街などで見かければ、必ず声を掛けるし、公園にいれば「自分も仲間に入れろ」と言わんばかりに、ハイハイで知らない子供たちの輪の中に入っていく。Lucasはまだ話すことができないので、子供たちは、私に話し掛けてくる。彼らはまだ幼いため、英語をまだ習っておらず、デンマーク語しか話すことができない。子供たちはデンマーク語で私に何か言い、私が「?」という顔をしていると、最初は何度も言ってくれるのだが、何度言われてもわからないものはわからない。そのうちに「もういい!」という顔をして、どこかに行ってしまうのである。こんな時が「ごめんよ、Lucas。Mor(デンマーク語で「母」の意)がデンマーク語がわからないばっかりに、みんなどこかに行っちゃったよ。」と切なくなる時であり、デンマーク語の必要性を最も感じる時である。

 そして、ついに私のデンマーク語学校が今週からスタートしたのであるが、そのことに関しては、現在Lucasが昼寝から目覚めたので、次回記載しようと思う。
| デンマーク語 | 20:43 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |

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どうでもいいデンマーク語講座
ありがとう:Tak(英語のThank) こんにちは:God dag(英語のGood day) ↑なんだけど、デンマークのガイドブックに次のような記述を発見したのでちょっと引用。 Some visitors to Denmark see it as a courtesy to learn to say tak instead of thank you, god d
2004/11/10 4:22 AM, from Blog by Kazu

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