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食と休暇と買い物〜グランカナリア旅行記ぁ

グランカナリアはスペイン領にあるので、スペイン料理をたくさん食べようと夫と決めていた。そして夫から、スペイン料理は、魚介類が豊富であるという予備知識を得ていたため、この1週間は毎日魚介類を食べようと心に決めていた。

 到着した当日はとにかく空腹であったため、目に付いたレストランに入り、パエリアを食べた。久しぶりにお会いした大きいエビさん、その他にもムール貝や魚が盛られており、大満足で平らげた。

 パエリアは滞在中、3度くらい食べた。その他に、スペイン料理では有名らしい(私はこの時初めて知った)タパスもよく食べた。これは小皿に分かれており、お好みのメニューをいくつか注文して、一緒にいる人と取り分けながら食べるものであり、日本の居酒屋感覚であるなあと私は思った。

 どちらかというと西洋では、一人一皿大きなミールを各人が注文して食べるというタイプが多く、私はあまり好きではない。私は日本の居酒屋に慣れているため、少しずつ多種の物を食べたいのである。デンマークでレストランに入れば、魚にするかチキンにするかそれともビーフか、と大きな選択を科せられる。

 そんな私にとってタパスは好都合であった。私たちが注文したタパスは、ボイルされたタコをスパイスで和えた物や、魚介のマリネ、焼いた皮付ジャガイモをグランカナリア風ソースでからめた物、鰯の塩焼き、スペイン風オムレツなどであった。

 私はデンマークに1年半以上在住しており、そこからグランカナリアの地へ行って、スペイン料理を口にしたからかもしれないが、全てが私好みであった。というよりも率直にスペイン料理のほうが、デンマーク料理よりも、遥かに日本人好みであるのではないかと思った。

 というのは、デンマーク料理が決してまずいわけではない。義母の作るデンマーク料理は非常に美味しい。しかし、何と言えばいいのかわかならいが、私が感じている一番近い言葉で言うと、面白みに欠けているのである。珍しいものがないとでも言おうか。例えば、日本食を海外で作ろうと思えば、それなりにだしやらしょうゆやらと、特別な材料が必要である。しかし、デンマークの伝統的と言われている料理のほとんどは、日本でも簡単に入手できる材料で、日本でも、そして日本人でも簡単に作ることができると思われるものばかりなのである。私がデンマークに来て、食事の際に「これデンマークの伝統的な料理だよ」と説明されたり、「こういうの日本人も食べたりする?」と質問されることはしばしばあるのだが、どれもこれもかつて日本で食した味のような気がして、あまり珍しくなく「ふーん」といった感じなのである。「こんなの食べるの初めて!」と目が星になって輝くようなデンマーク料理に遭遇したことはない。「こんなの食べるの初めて」と思う味はいくつかあるが、それは目が星になるわけではなく、ただ単に口に合わない物であった。

 そしてとにかくデンマークは魚介の種類が少なく、そして高値である。私は日本滞在中にデンマーク産と称されているお刺身用甘エビを、ス−パーで購入した。しかし、デンマークに来て、お刺身用甘エビを見たのは、アジア食品店の冷凍コーナーだけである。しかも非常に高かった。

 グランカナリアに着いて、魚介類が豊富に食べられることを知った私は「とにかく何でもいいから海から得られる物を食べたい!」という気持ちでいっぱいであった。日本在住中の私は、タコにはそれほど興味が無く、食卓にタコが並ぶと「なんだタコか」くらいの感覚であったが、デンマークでタコを目にしていない私にとって、グランカナリアでタコを見た時は「オオ−!タコだ!」とタコの株も急上昇であった。その他、鰯に関しても、もともと私は鰯の丸干しなどは好きではなかったのだが、タパスの鰯の塩焼きを口にした時は、非常に美味しくいただき、頭から尻尾まで丸ごと食べた。「頭まで食べるのか」と夫は奇怪な目で私を見ていたが、もともと大のエビ好きな私がエビの尻尾まで食べるのを見て、始めは驚いていたのに、今では夫もエビの尻尾を食べるようになったので、もし私たちが日本で生活を始めたら、夫も鰯の頭を食べるようになるであろうことは予想がつく。

 デンマークで魚を食す時は、たいてい唐揚げにした魚を、クリームソースで食べるというパターンであり、それはそれなりに美味しいが、グランカナリアでは、そのものの素材の味をいかした、焼き魚風のものが多く、それだけで私の心は満足であった。

 その他、この地のレストランが、日本の文化と似ているなあと感じたところは、始めにちょっとしたお通しのようなものが出てきたり、食後のお会計を頼んだ後におまけとして、ショットグラスに注いだ甘いお酒が出てきたり、少しのフルーツが出てきたりと、ちょっとしたサービスでお客を楽しませてくれるということだ。予想外の物が出てくると、嬉しいものである。こういったことが、久しぶりに私の中の日本の食文化の一部を甦らせてくれた。

 この題に、買い物を含ませたが、今回の旅行に決して買い物は目的に含まれていない。しかし、私は知らない国で、買い物に出るのが好きな方である(特にスーパーマーケット)。今回ももちろんスーパーマーケットには何度も足を運んだが、その他に小さな店や、ショッピングセンター、マーケットにも出かけた。そこで感じたのは、もちろん全ての人ではないが、無理に押し付けて買わせようとする店員が多いということである。

 私はどちらかというと、店員に話し掛けられることがあまり好きではない。そっと見守っていて欲しいのである。声を掛けてくる店員もたくさんいるが、「ちょっと見てるだけ」と言うと、その後は見守っていてくれるのが普通である。

 しかし私はこの地で何度か強引な押し売り店員に出会った。私はちょっと水着が見たくて、水着が並んでいるところを見ていたのだが、すかさず店員がやって来て、値札で表示されている価格よりも5ユーロくらい安い価格を言ってきた。しかし、水着なんて試着してみなければ自分に合うかどうかもわからないので、即決できるものではない。試着をしてみたかったが、店員の強引加減を見ると、今試着をすれば買わざるを得なくなると思い、私たちは試着をする時間がないと彼に伝えた。そういったことを伝えても店員は「合わなければ明日また持ってくれば違う物に変える」などと言い出し、持ち帰り様のビニール袋に入れて私に差し出した。あまりの強引さに夫も怒り「僕の妻は乳が小さいんだ!だからこの水着は合わないと思う」などと言い出した。私はその店員の強引さに怒ってはいたものの、赤の他人のこの店員になぜ私の乳の小さいことを明かさねばならないんだという怒りも込み上げていた。

 そして店員は「この水着のサイズが合わないのなら、これにすればいい」と他の水着を取り上げた。私はもともと黒っぽい色の水着を探していたのに、彼が取り上げたのは真っ赤な水着であった。ここでも、彼の「何でもいいから一つ水着を買わせたい」という衝動がありありと伺える。そして「また後で来る」と切り上げようとすると、「もう知らねえ!」と言わんばかりの顔でプンプン怒っていた。本当は最初に取り上げた水着を試着してみたかった気持ちはやまやまであったが、「この傲慢店員に金など払ってたまるか」という気持ちが強く、傲慢店員を怒らせたままその店を去った。

 この時は夫が同行していたので、まだ心強かった。しかし、一人でマーケットをぶらぶら歩いていた時、またもや同種の傲慢店員に出会った。私はサングラスを見ていた。私は鼻が低いので、自分に似合ったサングラスを探すのは、大変困難である。いろいろ試さなければならない。そしてあるマーケットの一角の店で試していると、店員が近づいて来て、どのサングラスをかけても「オオ−、ビューティフル!」と言う。明らかに買わせようとするたくらみである。

 その中で、一つ私が気に入ったサングラスがあった。そして、彼に値段を聞き、彼は「本当は20ユーロだけど、18ユーロに負けてあげるよ」と恩着せがましく言った。しかし、私はその場で買う気はなかったので、「夫がお金を持っているから、今は買えない。夫と一緒に後で来る。」と言うと、彼は「君はいくらを希望するの?」と聞いてきたので「15ユーロ」と答えると「OK」と言いながらビニールに入れて私に差し出した。私はもう一度「今、お金持ってないから買えない。後で来る。」と言うと、その店員は「本当だな?もし来なかったら殺すぞ!」と言った。店員に「殺す」などと言われたのは初めてであり、「OK!OK!」などと笑って言いながら遠ざかったが、内心「もし本当に殺されたらどうしよう」という気持ちもあった。少し気に入ったサングラスであったため、後で夫を連れて行って見せようと思っていたのだが、もし次に行ったら、間違いなく買わざるを得ないはめになると思い、結局は行かなかった。

 こういった地で、マーケットなどを歩いていると、アジア系の顔は目立つようで、非常に頻繁に店員から声が掛かる。静かにウィンドーショッピングを楽しみたい私には、大変迷惑な話である。

 これは余談だが、私はオーストラリアで1年旅行している時、初めの数ヶ月は間違いなく日本人だと思われ、日本人とすれ違えば「こんにちは」と言われていたし、少し日本語を知っているオージーにも「コンニチハ!」と言われていた。しかし、オーストラリア滞在歴が進むにつれ、私の肌の色も次第に濃くなり、オーストラリアのある地点からは、めっきり日本人だとは思われなくなった。よく聞かれたのが「タイ人?」か「インドネシア人?」である。同じ日本人からも、私が日本語で話し掛けると「あっ、日本人だったんですか?」と聞かれるようになってしまった。

 デンマークに住み始めてからは、色もあせてきたのだが、こちらでは日本人率よりも中国人率の方が高いため、90%の人は「中国人?」と尋ねてくる。たまに、日本人の知り合いがいるという人が「あなた日本人でしょ?」と言ってきたりすると、なぜか非常に嬉しかったりする。そして今回グランカナリアで日焼けをした後、マーケットに買い物に行った時、生まれて初めて「インド人?」と聞かれた。なんだか複雑な気持ちであった。
| 旅行 | 09:51 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |

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Comment
旦那さんの店員への断り理由(僕の妻は乳が小さいんだ)には、声を出して笑ってしまった。ほんと、余計なお世話よね。
ほんと、日本人にはしつこいよね。とくに、アジア地域への旅行はね。
先日セブ島へ行ってきました。エステとダイビング、プライベートビーチには屋根つきベッドみたいなものがあり、好きなときにお昼寝をし・・・と、贅沢な時間を過ごしました。
日本は寒いけど、雪が良く降り、今年は雪山のコンディションがいいよ。四季がある日本はすばらしいなと、つくづく海外にいくと感じるこの頃です。
2005/02/13 2:23 AM, from wanwan
セブ島、いいですねぇー。私も行ってみたいな。またダイビングライフを復活させたいです!もう、多分すっかり忘れちゃってると思うのですが・・・。

こちらも昨日、今日は珍しく大雪でした。でもデンマークには山がないので、人々はせいぜい丘からの雪ぞりなどを楽しんでることと思うのですが、ウィンタースポーツに無縁の私は、春を待つことしきりです。デンマークも四季はあるのですが、春に桜がみれないことと、日本に比べて冬が長くて暗いというのが痛いです。それでも最近はだいぶ明るくなってきましたが。
2005/02/14 5:21 AM, from RURIKA









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スーパーマーケットマニア
なぜかスーパーマーケットって大好きでついうろうろと見回ってしまいます。 そんな私にとってすごく魅力的な本を発見!ありそうでなかった、海外スーパーマーケット雑貨の本です。ヨーロッパのスーパーってすごくお洒落。この本一冊でヨーロッパの人々の文化や習
2005/02/13 2:56 PM, from Better One Self

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